2016/03/18 14:14


「甘すぎるカルーアもウオッカをまぜれば僕にだって飲めるように、
 恋だって少しドライにうすめたほうが長く続けられる気がするんだ」

「結局のところ、あなたは本当の恋をしたことないのよ。」
このセリフを聞いたのは、1度や2度じゃない。
そりゃ確かに、周りが見えなくなるほど恋にのめり込んだことはないし、
こんな人を見ると、うらやましく感じなくもない。
だけど僕に言わせれは、パッと燃えるように、はげしい恋をしたら、
燃え尽きるのも早い気がするんだけどな。
「マスター、ブラック・ルシアン頂だい。」
彼女はどうして、知っている恋だけが
本当の恋だって言えるのだろう?
彼女が知っている恋だけが、本当の恋なんてどうして言えるんだ?
本当の恋ってのは、1種類しかないのかな?
ウダウダ考えながら、ブラック・ルシアンをすするように飲んだ。
カルーアだってミルクを入れる飲み方だけでなく、
こうしてウオッカを入れることで、
ドライになってカルーアの味もよくわかるのにね。
(正直なところ、ブラック・ルシアンでも、僕には甘過ぎたりするのは確かなんだけどね)

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ウォッカ = 40ml
コーヒー・リキュール = 20ml
コーヒーリキュールを使った定番カクテル